フォトウェディング– Sroty 04. –

始まりのストーリー

結婚をして家族５人になったけれど結婚式をあげていなかったというファミリーからのご連絡。
新郎のおばあちゃまから「二人のハレの姿をどうしても見たい」と背中を押してもらった事もあって、新婦よりご連絡をいただきました。

初回相談の場所は、一番下の息子さんがまだ小さいこともありお二人のご自宅での相談となりました。新婦に聞いてみたところ・・・1日で和装と洋装を撮りたい、ご家族の皆さん海が好きである、カチっと決めすぎた写真ではなく自然な家族の写真を残したい。このようなご要望を教えていただきました。

お二人だけのロケフォトプランニング

新郎のご実家は千葉の最東端。一度下見に行ってみた所、それはもうとても素晴らしいロケーションが広がっていました。新婦さんと新郎のお母様と相談しつつ、新郎のご実家でお支度をして和装と洋装のウェディングフォトを撮る内容でプランニングがスタートです。

私からお二人にご提案したのは、

• 新郎のお母様が持っていた振袖を花嫁振袖として着るのはどうか？
• 新郎がお宮参りに行った氏神神社での結婚報告参りをしてみないか？
• 小さいお子さんがいるので長時間のロケにならないようにしませんか？
• 上のお子さんは中学生と高校生ということでブーケを一緒に作ってもらってはどうか？
• パパとママになったからいこそ！お互いの花婿姿と花嫁姿を「ファーストミートしませんか？」

という事でした。

明るく元気な新婦さん、「ぜひやってみたいです」とすべて前向きに受け入れてくださいました。
ヘアメイクは新婦のご友人にご担当いただけることに。私はプロデュースと着付け師、カメラマンのクリエーター手配を担当。今回のロケフォトに必要なプロ達だけ手配です。

新郎のご実家でお支度後、ファーストミート！

そして迎えた当日。お支度は新郎のご実家で。１階は新郎のお支度が進みます。2階は新婦のお支度が着々と。
お友達の美容師さんがヘアメイクさんに駆けつけてくれたので、女子トークが盛り上がっているのもウキウキしてくる時間です。

そして、お二人の支度が完成し、いよいよファーストミート！
新郎さんが先に向かいます。街並みを袴姿で歩く姿が凛々しいです。
それから新婦さんとのご対面。パパとママにも是非やってほしいです。キュンキュンドキドキします。

新郎がお宮参りに行った神社へ結婚報告参り

無事にファーストミートをした後に、神社へと移動です。
結婚報告参りはお二人のご家族も一緒にご祈祷していただきました。
あまり知られていないのですが、神前結婚式ではなく、「結婚報告参り」と言い、結婚したことを神様に報告する祈祷があるのです（神社によって呼び方や受け入れの可否も違います）。

ご祈祷後には、和装の写真撮り。まるで大河ドラマのようなシーンも。新郎のお母様のご友人達も駆けつけてくださって、「○○年前に着たあの成人式の時の着物なの？素敵だね」と盛り上がっていたのも素敵な時間でした。

洋装へお色直しをしてから海へ

そして、一旦ご自宅に行き、洋装へお色直し。
ご家族が良く行かれるという海へと向かいました。ご家族やおばあちゃまも駆けつけてくださって皆さんで揃ってのお写真タイムもゆっくりと。
途中で寝てしまった息子さん。ママの抱っこでスヤスヤと寝ている写真は、愛が溢れる優しい一枚に。
サムシングブルー基調にした、世界に一つだけのブーケとブートニアは娘さん達の手作りです。

ご家族の記憶や思い出にもなったと教えてくださったのも嬉しい後日談。撮影も無事に完了し、私たちはここでご挨拶をして失礼させていただきました。撮影後には、ご家族の皆様で料亭さんからのお弁当を共に楽しい1日を振り返ったそうです。（あの時は、私たちスタッフの分まで豪華絢爛なお弁当を用意してくださってありがとうございました。私たちも海を見ながら1日を語り合いつつそれはもう美味しい食事をいただきました）

約７時間のサポート。1日を通して和装と結婚報告参りと洋装でのロケーションフォトです。まるで結婚式を挙げたみたいな1日だったね。とご家族でお話しをされたと聞いて飛び上がるほど嬉しかったです。

本当に素敵なご家族の大切な1日をお手伝いさせていただきありがとうございました。
これからも笑顔溢れるファミリーでいてくださいね。ずっと応援しています。